デキる子もどきの自己満備忘録

酒と肴とキモかわペットの日常生活、ときどき妄想旅行。

良い日本酒とものづくり。

日曜日に茨木市にある「たかま酒店」さんに日本酒を買いに行きました。久しぶりの訪問。2年ほど前に知って、それ以来ちょいちょい寄せてもらってます。

今回購入したのは、長野県は井賀屋酒造さんの岩清水MARS。

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無濾過生原酒にもかかわらずアルコール度数12度‼️低過ぎる💧。原酒なのに…。

それを昨夜飲んでみた。

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ラベルには「開栓時噴出し注意!」の文字が…でもガスは全然残ってませんでした(T ^ T)。舌を軽く刺激する炭酸のプチプチ感が好きなので残念でした。

この蔵の特徴として、五割麹仕込みが挙げられます。

日本酒造りに使われる米は掛米と麹米の2種類です。その比率は通常、掛米が7〜8割、残り2〜3割が麹米となります。

麹米が5割というとかなり多い。麹米が増えるとどんな味わいになるかと言うと、簡単に言って甘酸っぱくなります。そして旨味が濃い。

このMARSも例に漏れず甘酸っぱく旨味たっぷりです。甘くても砂糖みたいな口の中に残るベタベタした甘さではなく切れがいいスッキリした甘さです。スペック非公表ですが日本酒度はかなりマイナス(日本酒度➖になればなるほど甘くなる…個人的には甘くなるというより旨味が濃くなるイメージ)かと思います。鼻に抜けるアルコール臭もほとんど感じらず、香りは…香りは…何やこれ…いい言葉が浮かびません…とにかく美味しい香りやん!

温めても美味しくいただけそう。今度試してみよう。

 

さて、この「たかま酒店」のオーナー、なかなかのお喋り好きです。

今回も少しお話しました(本当は人と話すの苦手ですが💧)。

話題は、蔵元杜氏が増えたって話し。

井賀屋酒造さんの蔵元が代替わりしてから酒が変わったってことからでした。

昔の酒蔵というと、冬になると杜氏という酒造りの親方と蔵人が蔵にやってきて酒を仕込むというのが一般的でした。それが最近は、杜氏をおかず蔵元自らが杜氏も兼任するというスタイルが増えてきています。

大学で醸造学を学んだ若い蔵元が代替わりのタイミングで自ら杜氏を兼任するというパターンが多いようです。

有名なところでいうと、「十四代」の高木酒造さん。最近人気の「而今」の木屋正酒造さんなんかもそう。

あと、ヤル気はあっても財政的に杜氏を雇うのが厳しい小さな蔵も、蔵元が自ら杜氏を務める理由の一つだという話しでした。

…色々ですね。ただ、ヤル気と酒造りに誇りを持っている蔵だけが生き残るんでしょうね。

どちらの理由にしても、蔵元杜氏の醸すお酒は何と無く女性にも飲みやすい甘口のお酒が多い気がするなぁ。若者の味覚、時代の流れってことでしょうか。

この流れ……甘口好きやから大歓迎ですっ(๑˃̵ᴗ˂̵)❗️

 

あ、ちなみに超人気の「獺祭」の旭酒造さんは杜氏をおかず徹底した数値管理でいいお酒を造ってます。四季醸造です。

 

日本の「ものづくり」も、職人の勘や経験と言われるものが数値化され、数値管理によって誰が作っても安定した品質を保てる仕組みになりつつあります。それはそれで喜ばしいことですが、少し寂しさも感じちゃうなぁ。

 

でも絶対、数値管理や機械では造れないものや再現できないものがあるはず。名作と言われるものは、いくら時代が流れようと名作のまま。

 

きっと人間が人間の力だけで創っているからなんやろな。自分と同じ人間なのに、自分にはできないコトをやってる。それが心にしみるんだよね。

ん〜、そう考えると機械で出来ることが増えれば増えるほど、名作は名作になっていく気がする。人間って凄いな。

 

ってな事を考えながら飲んでました。

ありがとう美味しい日本酒❗️いい酒でした。

ご馳走様♡。