デキる子もどきの自己満備忘録

酒と肴とキモかわペットの日常生活、ときどき妄想旅行。

手羽島帆布工房のバッグは表情豊かだと思う話。

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手羽島帆布工房。


以前、「また行きたい場所、今は行ってはいけない場所」というタイトルの記事の中にも看板の写真を載せました。


今日はそこで購入したバッグと、手羽島帆布工房さんの話です。


手羽島。

徳島県牟岐港から船で15分。沖合い3.7㎞に位置する、周囲約4㎞の小さな島です。

車は一台も有りません。

本当に静かで、古い町並みや空気感が残り、過去と繋がっているような感覚を覚える素敵な島です。

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その島の中に手羽島帆布工房さんは有ります。

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帆布製品が好きで色々と探している時に偶然発見しました。


徳島県なら大阪から近い!

通販でも購入できるけど、実際手に取って見てみたい!

島にも行ってみたい!


そんな軽い気持ちで向かいました。

2019年6月1日のことです。

軽い気持ちで向かったのですが、島に足を下ろすと少し緊張しました。

それ程、島の空気が違って感じたんです。

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パンフレットに書かれた手羽島ルールです。島独特の空気はこのルールを守ることで残していくことが出来るのです。

島に渡ったら瞬間から自分自身も島民の自覚を持つべきですね。


手羽島の港から少し歩いた所に手羽島帆布工房さんはあります。路地に入ってキョロキョロと探していると、小さな子供が声をかけてくれました。 


手羽島帆布〜?」

「うん、そうそう。知ってる?」

「うん。こっち〜!」


案内してくれました。

どうやら手羽島帆布工房さんの子供たち。かわいい営業さんです。


無事到着。

中の写真です。

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古い家屋を一部改装して店舗にしています。

奥様が対応してくださいました。明るくチャキチャキした、感じの良い方です。


色々と引っ張り出して見せてくれました。

写真がやや散らかってるのは、アレは?コレは?と引っ張り出してもらったからなのです(^-^;…すみません。ありがとうございました。


後ほど、ご主人登場。


元々、京都の方で、お母様が手羽島のご出身ということで移住されたとのことです。


工房も見せていただきました。


古いミシンの説明や、染色についての説明、試作品なども惜しみなく見せてくれました。

「染め直しなんかもするので、何かあれば遠慮なくご連絡ください!」

とのこと。


それから、うっかり信三郎帆布のショルダーで伺ったんですが、お二人とも、

「あっ信三郎帆布さんのですか?!素敵ですよね。作りや形で信三郎帆布さんのは見てすぐわかります。」

と…京都の老舗帆布工房へのリスペクトの言葉。人柄の良さと、向上心が滲み出てる言葉ですよね。


なんて良い人たちなんだ!


もうね、やっぱり直接行って、触れ合うとファンになっちゃいますよ!通販で購入するのとはこのへんがちょっと違うのかなぁ?って思ってしまいます。


その時購入した物がこれ。

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ハーフパンツとballonという名のバッグ。そして、小さなポーチはサービスでいただきました。

嬉しい。


手羽島でパシャリ。

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もう一枚。

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うん。良いと思います。


帆布は生成りも良いけど、濃い色の方が好きです。生成りよりもはっきりと経年変化を楽しめるからです。

オレンジ、藍、小豆色、ターコイズブルー、なんかは特に良いと思います。

使い続けて、自分なりのアタリが出てくることで、さらに愛着が増していきます。


手羽島帆布工房さんの製品には、11号帆布という薄くて軽い生地を使っているものが多くあるのが特徴だと思います。


11号帆布、ふわふわのふにゃふにゃです。

この生地だと、バッグインバッグとして旅先に持って行くこともできますし、生地の特徴を生かしたデザインが秀逸だと思います。


ふわふわふにゃふにゃだと、中に入れる物の量で表情が変わります。


この、ballonもそうです。


中が空っぽの写真です。

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中に物を入れた状態。

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ぽってりして可愛くなります。


持つところによっても変化が楽しめます。

ワンハンドルで使用。

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より丸みが強調されます。


手提げとして使用。

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若干スクエアな感じに見えます。


置いても変化します。

中が空っぽの状態。

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ダラ〜っとしてます。

仕事くれ〜って訴えかけてきてます。コレはコレで好き。


中に物を入れると。

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はい。お座りして良い子で待ってます!って感じです。


生地が薄いことと、持ち手の作り方やデザインで楽しいバッグになります。



このballon以外にも、かっこ可愛いバッグがいっぱいの手羽島帆布工房です。


kinchaku tote なんかは女性が持つと超可愛い気がします。


気になる方は、「手羽島帆布工房」で今すぐ検索!

そして、手羽島が気になる方は「手羽島」で検索!



最後に。

今は新型コロナウィルスが蔓延しています。もし今、手羽島という小さな島にコロナウィルスが持ち込まれたとしたら、ご高齢の方が大半のこの島が受けるダメージは致命的なものになるでしょう。

このコロナ禍が収束、あるいは、ワクチンが開発されるまでは、行くことは許されないと思います。


2020年5月24日現在、手羽島帆布工房さんも実店舗の営業はお休みしているようです(オンラインストアは営業中)。


手羽島という、素敵な島をずっと護り続ける為に、我々もしっかり考えて行動すべきだと思います。


今は以前のように軽い気持ちでは行ってはいけない島なのです。