潮風と共に港に足をおろすと、とたんに島の空気に包まれる。
同じ空、同じ海、同じ空気で繋がっているはずなのに、まるでここだけが世界から切り離されたかのようだ。
今なお残る古い家並み。
狭い路地。
手押し車。
独自の文化と共に時代を重ねてきたこの島には、懐かしさよりも過去への憧れを抱かされる。
時の流れを見失う。
移り住む人、訪れる人の心までも、島の空気で染められてしまうのだろうか。
もう、恋しくてしかたがない。
手羽島。
この島には、そこにしか無い空気と時間の流れがあった。
ここは2019年6月に訪れた場所です。
本当に素敵なところです。またいつか絶対に訪れたい場所の一つです。
現在、コロナ禍の真っ只中です。この島に暮らす方々は高齢者がほとんどです。コロナウィルスが島に蔓延したら致命的ダメージが与えられてしまうでしょう。
いつか絶対に再訪したいと思いますが、今は絶対に行ってはいけない場所です。
島の空気を守りたい。
ただただ、それだけです。