「すみません。」
という言葉が染み付いている。
謝る時だけでなく、何かをしてもらった時にも、咄嗟に出る言葉は「すみません。」。
言葉を選ぶ余裕がある時は「ありがとう。」と言えるのに、咄嗟の時に口をついて出る言葉は「すみません。」。
これはきっと、今まで卑屈に生きてきた証。
消える事の無い「もどき」感。
「ほんもの」は、当たり前に「ありがとう。」と言えるんだ。
謝罪する時は、「すみません。」
感謝する時は、「ありがとう。」
当たり前のこと。
そんな当たり前のことだからこそ、人間の本質がわかるんだよなぁ。
自転車で転けた時に、心配して声を掛けてくれたおばあちゃん。
「ありがとう。」
咄嗟に出なかったこの言葉。ずっと、心に引っかかってんだよなぁ。
「すみません。」より、「ありがとう。」と自然に使える人間になりたいな。