言葉。
これは今は亡き祖母からの手紙です。
手紙って良いですね。
その人自身が書いた字には、やっぱり想いが宿っていると思います。
言葉は意思疎通を図る一つの手段ですが、言葉の裏にこそ真意が隠れていたりします。
もしかしたら、言葉を発する側と受け取る側の教養や価値観が同じ水準に無いと、本当に伝えたいことは伝わらないのかもしれません。
恥ずかしながら、この手紙を貰ってから数十年経ち、初めて祖母が伝えたかったことや、祖母の深い優しさに触れた気がしました。
人生経験を積み教養を身につけることで、初めて理解できる言葉が有ります。
人から言われる言葉には、優しいものもあれば辛辣なものもあります。
自分に投げかけられる全ての言葉には、発した人の想いが込められています。
今は辛いと思う言葉も、いつかその裏に隠された優しさや願いに気付く日が来るかもしれません。
今も優しい言葉なら、いつかもっと深い優しさに触れられる日が来るかもしれません。
どんな言葉でも、その日が来るまで、そっと心の片隅にしまっておけたら良いと思います。